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急性腎障害とは

このページでは、急性腎障害の定義や原因、症状、治療法などについて詳しく解説しています。

急性腎障害の定義

急性腎障害(AKI)

急性腎障害とは、文字通り腎臓の機能が急激に低下することで、様々な症状や障害を招く病気のことです。腎臓の働きが低下する疾患には急性腎不全と慢性腎不全がありますが、このうち、急性腎障害は急性腎不全にあたります。急性腎障害の特徴は、本来、腎臓に備わっているべき老廃物や不必要な水分の排泄機能が腎臓機能の急激な低下によって損なわれることと、その機能低下のスピードが慢性腎不全に比べて早く、1日以内から数週間程度で急速に低下することです。急性腎障害の症状おいては、吐き気や食欲不振、無尿、血尿、褐色調の尿、全身の倦怠感、意欲減退、痙攣などがあり、重篤な場合には生命の危険を及ぼすこともありますが、一方で原因の除去により機能が回復する可能性もあります。

急性腎障害の原因

腎前性(腎臓への血流低下)

急性腎障害が起こる原因の一つは、全身の血液の循環が悪くなり、その結果、腎臓に流れ込む血液量が絶対的に不足してしまうことです。そして腎臓に流れ込む血液量が不足すると尿が正常に作られなくなり、その結果、血液のろ過や老廃物の排泄ができなくなります。尿が作られなくなる元々の原因である血流量の不足は、心筋梗塞や大出血など血流的なショックによる血圧の急激な低下にありますが、このような原因で起こる急性腎障害のことを腎前性急性腎不全といいます。症状は脱水症、ショック、熱傷、大量出血、腎動脈狭窄症など、治療法としては、血圧を上げることによって血液量を増やすことです。腎臓に流れ込む血液量を増やすことができれば、症状を回復できる可能性があります。

腎性(腎臓そのものに障害を受けた場合)

全身の血液循環の低下と血液量の不足だけでなく、腎臓そのものが機能低下することで発生する急性腎障害もあります。このような疾患を腎性急性腎不全といいますが、原因は、腎臓の細胞が弱体化することによる尿細管壊死です。尿細管は酸素と血液によって活動を維持していますが、腎臓に流れ込む血流の減少により、尿細管細胞に必要な酸素も供給できなくなり、結果として壊死します。そして尿細管の壊死によりネフロンとしての機能が低下し、急性腎不全に陥ります。腎性急性腎不全の症状には、腎動脈血栓、両側腎梗塞、播種性血管内凝固症候群、急性糸球体腎炎、急性間質性腎炎などがあり、治療方法は、原疾患の加療、及び水や電解質補正、栄養管理などの保存的加療です。

腎後性(尿路閉塞)

血圧低下や血流量の不足、腎臓自体の機能不全でもない、第三の原因で急性腎障害が起こることもあります。それが、腎後性急性腎不全です。腎後性急性腎不全の原因は血液でも腎臓本体でもなく尿路や前立腺にあり、こうした尿の導線において尿道閉塞や前立腺肥大が起きることによって排泄ができなくなり、その結果として急性腎障害に陥ります。腎後性急性腎不全の症状には、尿管、膀胱・尿道の閉塞、骨盤内腫瘍などがあり、治療法には、尿路閉塞の除去や前立腺肥大、及びがんの治療、尿管カテーテル挿入や腎ろう造設など尿路系の圧の解除などがあります。