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【番外編】腎臓と密接に関係する「肝臓」のいたわり方

自覚症状が表れにくいため、共に「沈黙の臓器」と呼ばれている腎臓と肝臓。

二つの臓器は相互に関係しています。肝臓が悪くなって血液の巡りが悪くなると腎臓へ送られる血液の流れも悪くなり、結果さまざまな症状が全身に表れます。腎臓を守るからといって、他の臓器をおろそかにして良いわけではありません。

こちらでは、肝臓と密接な関係にある「肝臓」をいたわる日常生活について解説していきます。

肝臓をいたわる日常生活のポイント

運動はQOL(生活の質)を上昇させる

肝臓病に限ったわけではありませんが、適度な運動は健康維持のためには非常に大事です。

運動も激しくやり過ぎると逆効果になりますが、たとえばウォーキングでは30分を目安にして、軽く汗をかく程度の運動を行うことで、筋力維持や血流の良化につながります。

運動の目安は、翌日に疲労を残さない程度。

もし疲れや体の不調を感じたときは無理をせず、自分のペースで運動をしていくことが、QOL(生活の質)向上につながります。

なお、症状によっては運動そのものを控えたほうがいいケースもあるので、肝臓に疾患をお持ちの方は、必ず医師に相談してから運動を始めましょう。

規則正しい睡眠を心がける

健康維持のためには、規則正しく睡眠をとることが欠かせません。

ただ寝ればいいわけではなく、「夜に寝て朝に起きる」というリズムをくずさないことが大切です。朝と夜が逆転するのはよろしくありません。

日中に眠たくなりやすい方は、昼寝を長く取りすぎないように注意しましょう。

また、寝付けないからといって睡眠導入剤や睡眠薬を使うのも、不調の原因となることがあるので注意が必要です。

薬は飲み過ぎないこと

日々の生活の中で薬を複数服用している方もいらっしゃるかもしれません。

服薬は、肝臓に負担をかけてしまうこともあります。もし、飲んでいる薬の種類や量が肝臓に何らかの影響を及ぼさないか不安であれば、医師に現在使っている薬を申告し、アドバイスをもらいましょう。

場合によっては、薬の種類・量の見直しを視野に入れていく必要があるかもしれません。服薬に関しては決して自分で判断せず、医師の指示に従ってください。

定期的に通院・検査を行なう

肝臓の不調が気になる…という方は、症状を自分で判断をせず、病院で専門的な検査を受けましょう。肝臓は、腎臓と並んで「沈黙の臓器」と呼ばれることからも分かる通り、自覚症状が表れにくい臓器。自己判断で肝臓の状態を把握するのは困難といってよいでしょう。

医師に相談をすれば、検査結果や今後の方針が提示されるはずですので、きちんと従いましょう。

また、検査については一度いったからそれで終わりではなく、定期的に足を運ぶようにしてください。その中で異常が見つかったとしても、早期であれば大きな問題になる前に病根を絶つことも可能です。

食後1時間はお風呂に入るのを避ける

肝臓をいたわる上で、食事や入浴のタイミングには気を付けたほうがいいでしょう。

食事をした後は、体内で消化と吸収が行われるため、胃腸や肝臓が活発に働きます。このタイミングで入浴すると血液が体の表面に集まるため、胃腸の血液循環が悪化してしまいます。

結果として胃液の分泌や胃腸の運動が滞り、消化不良が起きやすくなるだけでなく、肝臓へも負担がかかってしまうのです。

食事のあと1時間ほどは入浴を避けてゆっくりと過ごし、消化の妨げになることは極力避けるようにしましょう。

食事のポイント

肝臓病を予防していくためには、肝臓に負担をかけないような食生活をしていくことが大事です。

高エネルギー・高タンパクのものは脂質も高いことが多いのですが、高脂質のものは肝臓に負担がかかるので、なるべく控えたいところです。

1日3食をしっかりと食べる、良く噛んで食べる、満腹まで食べずに腹八分目程度でとどめる、野菜や果物、穀物、海藻などを積極的に食べるなど、日常の食生活からケアしていきたいところですね。

コラム:肝炎ウイルスへの感染予防

肝臓の病気には、ウイルス性の肝硬変や肝炎などもあります。ただ、これらは基本的に輸血や予防接種などで感染することが多く、日常生活の中ではほとんど心配はいりません。

ただ、できる限りリスクを避けたいということであれば、輸血をしない、出血時に血がついたものは自分で洗浄や処理をする、カミソリやタオルなどの日用品を共用しない、唾液や鼻水などの体液・分泌物は自分で処理するなどの対応が必要となります。

慢性腎臓病のための予防栄養学ガイド 腎臓を守る・助ける成分・サプリ・食事術