カルシウムと腎臓病の間には、どのような関係があるのでしょうか?調査しているページです。
腎臓の状態をより良く保ち続けるためには、毎日の食事から身体に摂り込まれる成分について、注意を払う必要があります。中でもカルシウムは、理解を深めておきたい栄養成分と言えそうです。
数ある栄養成分の中でも、知名度が高いカルシウム。体内に最も多く存在するミネラルで、その大半は骨や歯に含まれています。
カルシウムは、人体で生成することができません。不足すると骨の密度が低下するなどの問題が生じますので、食事からも積極的に摂取する必要があります。
しかし腎臓の機能が低下していると「カルシウムが身体に吸収されにくくなる」という問題が生まれてきます。こうした症状は『CKD-MB』と呼ばれています。
腎機能の低下に伴う『CKD-MB』は、まず『リン』という成分の滞留によって引き起こされます。
リンはカルシウムと働きが似ており、骨や歯を作るために欠かせない成分。しかし弱った腎臓が余分なリンを体外に排泄できず、滞留させてしまうと、とんだ邪魔者に変貌してしまいます。具体的には、ビタミンDの働きを阻害するのです。
ビタミンDには、「もともと吸収されにくいカルシウムを応援してくれる」という働きがあるため、カルシウムにとっては大切なパートナーです。その連携がスムーズにいかなくなるということは、身体全体にとっても大問題です。
こうした異常を察知すると、身体は『副甲状ホルモン』を分泌することで、事態を収束を試みます。しかしその効果は充分と言えず、結果として体内のさまざまなバランス崩壊が引き起こされ、骨や血管に異常が現れるようになります。
「骨が脆くなり、骨折しやすくなる」、「血管の石灰化」などが見られるだけでなかう、心筋梗塞や脳梗塞の原因ともなりかねないのですから、怖いですね。
このようにカルシウムは、腎機能低下の大きな犠牲者となるのです。
カルシウムの1日の摂取目安量は、男性で800mg、女性で650mg程度です。摂り過ぎると高カルシウム血症などを招くこともあるので、注意が必要と言われています。
しかし上記は健常者にあてはまる内容で、CKD-MBの症状を呈している腎臓病患者は、食事や薬物により、カルシウム量を補正することになります。
皆さんもよくご存知の通り、カルシウムは魚介類に多く含まれています。またカルシウムの吸収を助けるビタミンDを同時に含む、牛乳などの乳製品もおすすめと言えそう。
とは言えCKD-MBの治療には専門的な医療知識が必要となるため、医師から処方されるカルシウム製剤の力に頼る場面が多くなりそうです。