腎臓病予防が期待できる注目成分・サプリ辞典 » 腎臓病とは?予防のために知っておくべき情報まとめ » 前兆・初期症状

前兆・初期症状

このページでは、腎臓病の前兆や初期症状について調査しています。

腎臓病の前兆や初期症状とは

「体内から老廃物を尿として排出させる」という、大切な役割を担っている臓器・腎臓。この臓器が病に侵され正常に働かなくなると、全身に悪影響が及ぶため、早めの治療を心掛ける必要があります。

ところが腎臓は、肝臓と同じく『沈黙の臓器』と呼ばれ、異常が発生しても症状を自覚しづらくなっています。定期的に健康診断を受け、以下の項目の検査結果をチェックしておくことが肝心となってきます。

尿たんぱく(尿検査)…腎臓に異常が出ると、尿内に含まれるたんぱく質値が上昇します。検査結果には陽性(+)/陰性(-)と表示されます。

血清クレアチニン値(血液検査)…腎臓のろ過機能を判定する値で、基準値を超えている場合は、指導があります。

これらの結果について充分な対策を講じない、或いは定期的な検査を受けていないなどの状態が続き、腎機能が低下すると、遅まきながら自覚症状が現れるようになってきます。

腎臓病の自覚症状

以下のような自覚症状が出始めた時には腎臓病が進行し、慢性化している可能性が高くなっています。

  • 夜間の頻尿
  • 血尿
  • 貧血
  • 顔や体のむくみ
  • 体のだるさ
  • 息切れ

尿の色が変わる

自分の腎臓に何らかの異常があるかどうか、判断する目安の一つは尿の色です。

尿の色は健康な人であれば淡黄色から淡黄褐色ですが、これが赤色になると血尿であることを示し、注意信号になります。そして、尿を振ったとき泡立つものを「蛋白尿(たんぱくにょう)」といいますが、この蛋白尿が出たときも警戒する必要があります。

尿が赤色になったり泡立ったりするのは、腎臓における糸球体(しきゅうたい)が正常に機能していない証拠。

通常、腎臓に流れ込む血液は糸球体でろ過され、残りが下へ降りて排泄物として処理されますが、血尿や蛋白尿が出るということは、糸球体におけるろ過が正常に行われていないことを示します。それゆえに血液成分や蛋白質が尿に混じって下へ降りて来ているのです。

腎臓自体の異常や自覚症状がなくても、血尿や蛋白尿が出た場合は腎臓からのサインと受け止めて、すぐに医療機関を受診することをおすすめします。

尿の色が異常なだけで、他に症状がなければ重篤な腎臓病とは考えられませんが、尿の色に加えてむくみ、だるさ、食欲不振、はきけ、呼吸困難、不眠、しびれなどの症状が加わると、症状が進んでいる状況にある可能性が高くなります。

トイレが近くなる

食事や水分摂取量は変わっていないのに、最近になってトイレに立つ回数が増えたという方もおられるかもしれませんが、こういう方も腎臓に異常をきたしている可能性があります。

なぜなら、トイレに行く回数増えること、いわゆる頻尿は腎臓からのサインの一つだからです。

頻尿自体の直接的原因は過活動膀胱、膀胱炎、前立腺炎、残尿、心因性などですが、こうした疾患が腎機能と密接に関わっていて、放置すると重篤な腎臓病を招いてしまう恐れがあります。

また、腎臓機能の低下は尿の濃縮力を低下させ、その結果、多尿と夜間尿を引き起こすことがありますが、多尿・夜間尿の発生もまた腎臓からのサインの一つであり注意が必要です。尿の濃縮力が低下する原因は腎機能の低下にありますが、腎機能の低下は加齢や生活習慣の悪化にあります。

いずれにしても、頻尿と多尿、夜間尿は腎臓の異常を警告する分かりやすいシグナルとなるので、同症状が発生したら直ちに検査を受けましょう。

自分が頻尿かどうかの目安は、トイレに立つ回数が1日10回を越えるかどうかです。厳密に言いうと、排尿回数が8回以下の場合なら正常、それ以上は頻尿と考えます。

からだがむくむ

顔が腫れぼったい、体重が急激に増加した、靴が履きづらくなった、などの症状は体が浮腫んでいることを示していますが、このような浮腫みが生じた場合は、腎機能の低下を疑ったほうがいいでしょう。

なぜなら、体の浮腫みは腎臓において糸球体によるろ過が正常に行われず、体内に水分が貯まっている可能性があるからです。

食事や水分摂取量の増加による肥満であれば話が違ってきますが、食事や水分摂取量が増えていないにもかかわらず体が浮腫む場合は、腎機能低下のおそれがあります。

なお、腎臓に関係のある浮腫みかどうかを判断する目安の一つは、浮腫みの現れ方と、浮腫んでいる箇所を10秒以上強く押さえたときのへこみ具合です。腎臓に原因がある浮腫みの場合、症状は左右対称で、浮腫んでいる箇所を10秒以上強く押さえたとき、へこみの跡が消えずにしばらく残ります。

貧血ぎみになる

動悸、息切れ、めまい、立ちくらみなどは貧血の症状ですが、実は貧血ぎみの人も腎臓機能が低下している可能性があります。なぜなら、腎臓にはエリスロポエチンという赤血球の産生を促すホルモンがあり、このエリスロポエチンの分泌が腎臓機能の低下によって減少することがあるからです。そして赤血球が乏しくなると貧血になり、件の動機や息切れなどの症状が現れます。従って、貧血ぎみの人も腎臓の異常を疑ってみるといいでしょう。

皮膚にかゆみが出る

頭や顔、背中など、皮膚がかゆくなるのはありふれた現象ですが、実はこのありふれた現象も腎臓からのサインと捉えることができます。腎臓の機能が低下すると老廃物が血中や皮膚に蓄積し、それらが「ミュー・ペプチド」と呼ばれるかゆみの受容体を刺激して、強いかゆみを生じさせることがあるからです。目に見える発疹がある場合は別ですが、発疹がない、あるいは目に見える症状がないのにかゆみを感じるときは、腎機能の低下を疑って見る必要があります。

だるくなる

全身の倦怠感や脱力感など、体のだるさを感じたときも腎機能の低下が考えられます。というのは、腎機能は30~10%に低下したとき第3期の腎機能不全期に入り、この時期になると倦怠感(だるさ)や脱力感などの症状が現れるからです。これらは腎不全による自覚症状ですが、腎不全になると尿毒症物質が蓄積して尿毒症症状を招き、その結果としてだるさや脱力感を自覚できるようになります。そして、だるさや脱力感は末期の腎不全において認められる症状の一つとされ、重篤な場合には透析など腎代替療法の検討が必要です。

上記の中でも、自覚しやすいのが『顔や体のむくみ』です。腎臓に機能低下が生じると、老廃物や余分な水分/塩分などが身体に溜まってしまうため、顔や足などが「パンパンに腫れてくる」ことがあります。

また尿が赤く染まる『血尿』は、比較的に目につきやすい症状です。腎臓は血液も濾過しているため、機能が低下すると、尿に血液が混ざるようになるのです。ただし血尿の原因は泌尿器にあることも多いので、病院できちんと原因を探る慎重さが求められます。

このように腎臓病は早期発見が大切で、慢性化する前に、予防対策に努めなくてはなりません。

「定期的な健康診断を受ける機会がない」という人は、薬局や通信販売などで購入できる自己検査用キットを、活用すると良いでしょう。

慢性腎臓病のための予防栄養学ガイド 腎臓を守る・助ける成分・サプリ・食事術