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在宅血液透析(HHD)

近年、在宅血液透析を受けている患者が増加しています。通院での透析治療では透析の量の不足が見られ、予後としても在宅血液透析で十分な透析時間を持つ方が良いからに他なりません。ここでは在宅血液透析についてお話しいたします。

在宅血液透析(HHD)のしくみ

血液透析を在宅で行う

自宅に透析治療用の機器を設置して自分で管理しながら透析治療をするのが在宅血液透析です。内容は通院で行う血液透析と違いはありませんが、穿刺などもすべて自分で行うと言う点が大きな違いです。

在宅血液透析は、医療機関の管理のもと行う必要があります。

在宅血液透析の流れ

まず患者本人の強い希望がないことには在宅血液透析はできず、必ず家族などの介助者がいることが求められます。

そして患者及び介助者が、機器の取り扱いも含め医療機関で教育訓練を受ける必要があります。その上で、自宅に機器を設置し治療がスタートできるのです。

在宅血液透析(HHD)のメリット

まずは血液透析は治療方法として確立しているということ

血液透析治療は日本、そして世界でも確立している腎不全の治療法です。腎不全になると腎機能を代替するために透析、あるいは腎移植をしなければ生きては行けません。その中でリスクも少なく、予後も良いのが透析治療です。

透析治療を受け続ける限り腎不全が原因で命を落とすことはなく、何十年と生活できている患者がたくさんいます。

透析スケジュールが自由自在

血液透析は一般的には透析用機器が設置されている病院へ通院し治療を受けます。

透析治療は1週間で最低でも3回、計12時間程度は受ける必要があります。したがって、1週間の半分くらいは通院し、それも半日程度拘束されるというスケジュール。これでは会社員の方などは仕事と両立させるのはかなり難しいのが現実です。

しかし在宅血液透析ならば、自宅に透析用機器を導入し、自分の好きなタイミングで血液透析をすることができます。最低でも通院の行き帰りの時間はなくなる上に、透析の回数や時間を自由自在に組むことができます。

腎臓は24時間絶え間なく働いています。それに近づけるにはできる限り多くの時間血液透析をうけるべきで、多くの時間受けられれば、より老廃物や尿毒素を抜くことができるのです。

頻回透析

頻回透析は1週間に5回以上にわたり血液透析治療を受けることを指します。この頻回透析のメリットは、透析治療の間隔が短いために血行の動態が安定すること。これにより血圧も安定し、体調の維持管理もしやすいのです。いわば、より安全な透析ができるのです。もちろん透析時間が長いことで老廃物や尿毒素も十分に除去することができます。

これを通院治療で実現するのはかなり大変です。病院が開いている時間は限られているので、月曜日から金曜日まで毎日午後を治療に充てるということにもなってしまいます。仕事などがある方はスケジュールとの兼ね合いが難しく、仕事がなくても1週間がほぼ治療で埋まってしまうことになります。

隔日透析

1日おきに透析治療をするのが隔日透析です。こちらも頻回透析よりは少ないですが、安定して透析治療を受けられるのがメリットです。

ただ、仕事をしながらの治療だと隔日透析も難しいでしょう。しかし在宅血液透析ならば、通院よりはかなりハードルが下がるのではないでしょうか。

長時間透析

1週間に18時間以上透析を受けるのが「長時間透析」です。

基本は週3回、1日6時間。週3回なので頻回や隔日よりは通院はまだしやすいかもしれませんが、1回に6時間、つまり、例えば午後を丸々治療時間にあてる必要があります。

透析を受ける時間が長ければ長いほど老廃物や尿毒素の除去を十分にできるので、メリットが大きい透析と言えます。医師の判断によりますが、もし長時間透析を自宅でもできるようになれば、より体に負担の少ない形での透析が実現するかもしれません。

オーバーナイト透析

在宅血液透析で一番効率が良いのがオーバーナイト透析です。夜間の睡眠時間7〜8時間を使って透析治療をします。仕事終わりでも十分な透析時間が取れる方法として導入するクリニックもあります。起きている時間を治療に費やさなくて済むので、治療をしながら時間の有効活用ができるのがメリット。対応するクリニックがもし近くにあれば、仕事との両立も実現させやすいのではないでしょうか。

在宅血液透析(HHD)のデメリット

機器はレンタルだがお金がかかる

透析の機器に関しては基本レンタルで国からの補助が出るため無料です。しかし、機器設置にあたり給排水工事や電気工事が必要となってくる場合がほとんど。これにお金がかかるのと、毎日作動させるため光熱費が通常より1~2万程度高くなるというデータもあります。

機器設置にあたり必要条件がある

透析機器設置にあたり1畳程度のスペースは必須。また、機器の備品など物品もそれなりにあるので、その分の保管スペースも必要となります。

また、上下水道完備で水道水の圧力が2kPa必要。電源は単独で20A必要となります。

在宅血液透析を受け入れてくれる病院であること

在宅血液透析は地震で透析装置を操作し治療をするのですが、あくまでも医療機関の管理のもとでの治療となります。したがって、在宅血液透析を受け入れてくれる病院でなければ話はすすみません。

体調管理など自分でする必要がある

医療機関管理の元の治療ですが、日々の治療、体調管理などは自分で管理、そして責任を持つ必要があります。

透析を自分でするにあたり必要な知識と技術習得の訓練が必要

在宅ですので自分、または介助者で治療のすべてをセッティングしなければなりません。それは血液を取り出し戻すための穿刺も自分でやる必要があります。これには多くの知識と技術が必要となってきますので、医療機関などで技術を習得する必要があります。

まとめ

在宅血液透析は、通院がない分大きく負担が減る反面、自己管理の徹底、そして自己責任を求められる治療です。

近年、在宅血液透析を受けている患者さんの割合はかなり上昇してきています。在宅血液透析ものメリット、デメリットがありますが、社会復帰を強く希望している方には在宅血液透析が適していると言えます。

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